BLOG ブログ

白梅メソッド研究所

ご冥福をお祈りいたします

1月26日(金)に公私にわたり、20年来大変お世話になり、お付き合いいただいたK工務店のK社長がお亡くなりになりました。急性心不全とのことでしたが、亡くなられる2日前にも笑顔で談笑していましたので、娘さん御夫婦より一報を頂いた時は、言葉を失ってしまいました。K社長とは、20年程前にお付き合いのあった仙台市内の呉服屋さんの社長さんから紹介され、知り合いました。何度か関わるうちにK社長が裏表のない実直な方で、私の話したことすべてを覚えていることや、私との約束は絶対に守ること等とても信用のおける方だと理解しました。歳も私より20歳以上年上にも関わらず、自分を大きく見せようとしたり、威張ったりしない、いつも等身大で私に接してくれる男気のある方でした。当時30代前半の私はそのK社長と関わるたびに自分が自宅を建てる時は、K社長にお願いしようと思うようになりました。そして、35歳の時、理想の土地を手に入れた私はすぐさまK社長に連絡し、自宅の新築をお願いしました。打ち合わせのときに私は白い画用紙に手書きで希望の間取りを書き、希望の外観とエクテリアのイメ-ジをデッサンして、K社長に渡しました。すると、一週間後にK社長は、正式な図面と完成外観図を持って、見せてくれました。素人の私が描いた殴り書きに近い絵をきっちりと図面にしてくれたのです。そして、「すぐに取り掛かれるから。いつでも理事長のいい時にスタ-トできるよ。」と言い、自宅の建築をお願いした経緯があります。

その後、幼稚園の大小様々な修繕工事を昼夜・休日・盆暮れ問わず、対応していただきました。平成26年に私が園舎の建て替えに言及した時は、「この趣のある、味のある園舎は、基礎もしっかりしていて、古川のランドマークだから、残しておいた方がいい。いくらでもリフォームするから。」とご進言をいただき、建て替えではなく、園舎のリノベーションを行ったいきさつもあります。流行り廃りに流されず、一本軸を持っていた方でもありました。私にとっては、私の要望や想いを建築で表現してくれる優しいス-パマン、メ-カ-や協力会社には厳しい、昔ながらの親方気質の商人という一面の方でした。

この20年間のお世話になった数々の思い出は尽きませんが、その生き方から経営者として商人としての姿勢を学ばせていただき、大きな影響を受けました。いつも、別れ際に「理事長、言ってたことやっておきますから。大丈夫だから。」と口癖のように言っていた言葉が今も胸に残っています。K社長、永らく大変お世話になりました。ありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。

  K社長の好きだった寒椿  花開く

2024.1.29

writer 高 橋  潤 

NEW

coumecafe