師走も半ばとなり、一年を振り返る時季となりました。誰しも自分が原点に帰る場所、自分を取り戻せる場所、英気を養える場所・・・言わば、パワ-スポットのような場所を持っていると思います。私にもそう言える場所が日本の中で数か所あります。日光は、そのうちの一つです。二荒山神社、東照宮、輪王寺があるあの世界遺産の地でもある日光です。20年以上前から年に2~3回は訪れます。何にそんなに魅かれるのか。かつて20数年前、奥日光の中禅寺湖に訪れたとき、中禅寺湖に至るまでのいろは坂の厳しいカ-ブが終わり、食事を摂るために湖のほとりのレストランに入ったときのこと、何気なく窓から湖に目をやると湖面には大きな龍のような雲が浮かび、雲の切れ間から光が差し込み、横にそびえたつ男体山にかけてのその一帯を雪がひらひらと舞い降り、その後次第に景色がうっすらと雪化粧していくのです。その幻想的な光景は食事を忘れるくらい吸い込まれそうな景色でした。心境的には、抗うことのできない偉大な自然の中の『畏れ』のようなものを感じるといった表現でしょうか。帰宅してもその光景と心境が心の中に残り、また違う表情の中禅寺湖、男体山、日光界隈に会いたいとなるのです。そして、今度伺う時は、今の自分を超えたもっと磨かれた自分で伺おうと思うのです。私にとっては、自分を見つめ直して、磨きをかけてくれるパワ-スポットなのかもしれません。日光を往復する道のりは、いつも澄んだ心、シンプルな考え方を甦らせてくれるドライブタイムでもあります。
今週末は、終業式。澄んだ心で2学期の子ども達の頑張りを労いたいと思います。
中禅寺湖・男体山・晴天=ナイスビュ-
新スタッフ S先生 フレッシュ!
writer 高 橋 潤